介護者の入れ歯管理で知っておきたいこと

みなさんこんにちは、京王八王子駅前歯科の歯科医師酒井です。

超高齢化社会となり、介護が必要な高齢者が年々増加しているのをご存知でしょうか。

そのため、介護者のお口のケアの重要性も近年、注目されています。

そんな介護者にとって、入れ歯の管理はなかなか、経験がないのでどうやってすればいいのかわからないという方も非常に多いです。

そこで、家族や身内に介護が必要な人がいる、そんな人のために介護者の入れ歯管理でぜひとも知っておいてほしいことについてまとめたので、ぜひ参考にしてください。

入れ歯管理で大切なこと

まずは、入れ歯の清掃です。

介護が必要な方は、お口の機能が低下しているので、入れ歯に汚れが非常につきやすくなっています。そのため、健康な人がつけている入れ歯よりも、汚れがたくさん付着しています。

ですので、入れ歯をしっかりと洗うことが重要になってきます。

といっても普段、歯を磨く歯ブラシで入れ歯を磨いてしまうと、入れ歯が傷ついてしまいます。ですので入れ歯専用の歯ブラシが歯科医院であったり、薬局でも今では販売されていますので、入れ歯専用の歯ブラシを使って入れ歯についている汚れをしっかりと落としましょう。

このとき、よく泡立ちがいいので歯磨き粉を使って、入れ歯を磨いてしまうことがよくあります。ですが、歯磨き粉の成分はあくまでも歯の汚れを落とすためのものなので、入れ歯には適していません。入れ歯専用の泡タイプの洗浄剤なども販売されているので、入れ歯専用のものを使いましょう。入れ歯の汚れを落とすときは水だけでもかまいません

しっかりと入れ歯の汚れを落としたら、市販の入れ歯洗浄剤につけるといいでしょう。

お口の中のお手入れも忘れずに

そして忘れがちなのがお口の中です。部分入れ歯であれば、歯があるのでしっかりと歯を歯ブラシで磨いてあげましょう。

よく介護をしているご家族さんから「うちは総入れ歯だからお口の中は歯磨きしなくてもいいですか?」といった質問を受けます。ですが、入れ歯が汚れていると、歯がないお口の中にもたくさん食べかすなどの汚れがこびりついています。

ですのでガーゼなどを濡らして、歯茎やほっぺたなどについた汚れをしっかりと落としていきましょう。

最近では、お口のケアに使えるウェットティッシュや、スポンジブラシなどが販売されているので、そういったケアグッズを活用して、歯がないお口の中でも、ケアしてあげるようにしてください。

舌にも汚れがこびりつきやすいので、舌ブラシなどを活用して舌もケアしてあげましょう。

なかなか介護が必要な人のお口のケアは大変ですが、誤嚥性肺炎などの疾患の予防につながるので、しっかりと入れ歯もきれいにしてあげてくださいね。

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