入れ歯だから歯磨きしなくていい、は真っ赤な嘘

こんにちは。歯科医師の酒井です。

入れ歯をいれている患者さんの中には、「入れ歯だから歯磨きをしなくていい」と思っている方がいます。これは部分入れ歯でもそして総入れ歯でも、真っ赤なウソです。

入れ歯だからこそ、入れ歯のケアや歯磨きがとても大切です。

入れ歯の人こそ歯みがきが必要な理由

入れ歯なので歯磨きという言い方は少し違いますが、入れ歯のケアはとても大切です。

お口の中には1億以上の常在菌がいます。そのため、入れ歯を使っていると口から入れ歯に菌が感染します。

ですので入れ歯もしっかりケアをしてあげないと、菌が繁殖します。

菌が繁殖してしまうと口臭の原因になってしまったり、口の中が荒れてしまう原因になってしまいます。

入れ歯自体に菌が繁殖していたとしても、むし歯のような変化が目に見えるわけではありません。ですので、ついつい歯は磨くけど、入れ歯は全然ケアしていないという方も多いです。

正しい入れ歯ケアとは

入れ歯手入れ

では、正しい入れ歯のケアとはいったいどんなものなのでしょうか。

まずは、歯磨きと同じように、ブラシで、入れ歯についた汚れを落とします。

このときに歯につかう歯ブラシを使うと入れ歯が傷ついてしまうので、入れ歯専用のブラシを使うようにしましょう。

入れ歯を洗うときに、歯磨き粉を使うと除菌されていいかもと思って歯磨き粉を使ってしまう方がいますが、これも歯磨き粉に含まれる研磨剤によって目に見えない傷が入れ歯についてしまうので、歯磨き粉は使わないようにしましょう。

入れ歯は専用のブラシでしっかりと汚れは、入れ歯洗浄剤を使って、きちんと除菌してあげましょう。

毎日ケアしてあげることで、入れ歯を清潔に保ちましょう。

入れ歯の保管

入れ歯になると、歯のようにむし歯になる心配がないので、歯医者さんにもういかなくてもいいと思いがちですが、これも間違いです。

入れ歯を支えている、歯茎の下の骨がだんだん減ってきます。年齢を重ねていくにつれて入れ歯が少しずつ合わなくなってきます。

ですので入れ歯をいれてからも、定期的に入れ歯があっているのか、歯茎と入れ歯があっていない場合は、歯医者さんに調整をいれてもらうことが大切です。

また、一生懸命入れ歯をケアしていても、どうしても毎日使っていると、歯と同じように入れ歯にも、歯石がこびりついてしまいます。歯石を自分で除去するのはとても大変なので、歯医者さんで定期的に超音波洗浄機など専用の機械でケアしてもらうことで、入れ歯にこびりつく歯石も予防できます。

定期的に歯医者さんで入れ歯のチェックをしてもらうことで、入れ歯を快適に使うことができます。

入れ歯だから、歯磨きはしなくていい、歯医者さんにはいかなくていい、というのは真っ赤な嘘です。入れ歯になったからこそ、日々のお口のケアと定期健診が大切なのです。

京王八王子駅前歯科ではこういった入れ歯のメインテナンスにも力をいれています。

入れ歯の悩みがある方はぜひお気軽にご相談ください。

入れ歯の説明

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