歯科医師の酒井です。
突然ですが、みなさん唾液でていますか?
「よく口が渇く」、「唇が乾燥している」なんて方は要注意です。唾液分泌が少なくなっている可能性があります。
唾液なんてでてたら、恥ずかしいし、そんなに唾液がでてないことが問題なの?と疑問に思う方もいるかと思います。そこで絶対に知っておいて欲しい、唾液の本当の力についてご紹介していきます。
唾液の持つ力・働き
唾液の働きは様々ですが、口の中を潤すことで、口の粘膜を保護したり、むし歯になりにくくさせるための抗菌作用などがあります。唾液は赤ちゃんのときにはたくさん、溢れるほど分泌されています。しかし、加齢とともに唾液の分泌量は減少していきます。
さらに、最近では花粉症の薬や、高血圧、抗うつ薬などの薬の副作用として口渇といった症状がでます。年齢を重ねていくたびに薬を服用する回数が増えていき、さらに唾液を分泌する唾液腺が加齢によって萎縮していくことで、どんどん唾液がでにくくなっていきます。
唾液が少ないと起こること
唾液がでにくくなってしまうと、むし歯や歯周病は進行しやすくなってしまいますし、口の中から侵入してきた細菌やウィルスは簡単に喉に入って、体内に侵入していきます。
その結果、肺炎など、命を脅かす病気を引き起こしていきます。ですが、年齢を重ねても、しっかりと唾液が分泌されている高齢者もいます。唾液がしっかり分泌されている高齢者はしっかりと自分でご飯を食べることができ、元気です。
年齢を重ねてもしっかりと唾液を分泌させるような生活習慣をしていくことで、これから10年、20年後の健康に大きな差がでてきます。
唾液の分泌を促進させましょう
そこで、しっかりと唾液を分泌されるために心がけてほしいのが、
・食べ物をよく噛むこと
・鼻で呼吸すること
・リラックスできる環境をつくること
です。
しっかりと噛むことで唾液が分泌されます。最近の若い方たちはジャンクフードなどで柔らかい食べ物が好きで和食と比較すると、どうしても噛む回数が減っています。その分、1日の唾液分泌量も減少してしまっています。ですのでしっかりと噛む回数を意識して食べるようにしましょう。
次に鼻でしっかり呼吸するようにしましょう。唇をぽかんとあけて口呼吸をしてしまっているお子さんが増加しています。口呼吸をしてしまうと、口の中の唾液がどんどん乾燥してしまいます。ですので鼻でしっかりと呼吸していきましょう。
そしてリラックスすることが大切です。お風呂にしっかり浸かるだけでも、リラックスして唾液がしっかりと分泌されます。毎日しっかりと唾液を分泌させて、いつまでも健康を維持していきましょう。
京王八王子駅前歯科ではお口の乾燥に悩む方のご相談も受け付けていますのでお気軽にご相談くださいね。