みなさんこんにちは、京王八王子駅前歯科の歯科医師酒井です。

セラミックにはセレックシステムを使ったセラミックと、被せ物や入れ歯を作る専門の歯科技工士という職人が作るセラミックがあります。

同じ被せ物であるセラミックですがどのような違いがあるのでしょうか。セレックシステムと歯科技工士が作るセラミックの違いについて詳しく解説していきます。

1.セレックシステムとは？

セレックシステムとは、コンピューターで削った歯の型をデータ化し、専用のミリングマシーンでセラミック材料を削り出すシステムのことです。

今までは歯の型をとって、職人である歯科技工士しか歯の被せ物を作ることができませんでしたが、医療技術の発展によってコンピューターシステムによって、患者さんの削った歯に合わせて被せ物を作ることができるようになりました。

セレックシステムのメリットは出来上がるまでの時間と費用です。

セレックシステムはコンピューターがデータ化したデータに沿って、被せ物を専用の材料で削り出して、被せ物を作ります。

そのため、被せ物が出来上がるまでの期間は、人が作るよりも短くなります。

また、費用面でも、人件費のコストが削減できることから、技工士が作るセラミックの被せ物よりも安くなります。

このセレックシステムを導入している歯科医院ではセレックシステムを使ったセラミックの被せ物を入れることができます。

2.歯科技工士が作るセラミックとは？

セレックシステムはコンピューターが被せ物を作ってくれますが、歯科技工士が作るセラミックは患者さん一人一人に合わせた完全オーダーメイド性になります。

歯科技工士は歯の被せ物や入れ歯を作るプロですから、精密な被せ物を作ることができます。

熟練の職人の作り上げる被せ物の歯への適合度は、セレックシステムよりも高いです。

さらに、白さも職人技で微調整できるところも技工士が作るセラミックの被せ物ならではのメリットといえます。

3.おすすめは？

どちらのセラミックがいいの？と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それぞれ自分がどこにメリットを感じるかで選ぶといいでしょう。

費用面や期間を優先するのであればセレックシステムですし、より精密な職人の作った被せ物がいい場合は、歯科技工士の作るセラミックがいいでしょう。

最近は、セレックシステムで作成したセラミックも見た目も綺麗な仕上がりでコストパフォーマンス面でも優れてきています。

どちらにしよか迷ったら、まずはセレックシステムを取り入れている歯科医院に相談してみるといいでしょう。