プラークコントロールって何?

こんにちは。歯科医師の酒井です。

 

プラークコントロールという言葉をテレビのコマーシャルなどでも聞いたことがあるかと思います。

歯科医院でもよくプラークコントロールという言葉が使われています。

 

プラークコントロールという言葉を分解してみましょう。

プラークは細菌の塊、歯周病の原因となる歯の汚れという意味です。

コントロールは制御という意味です。

このまま言葉をつなげてみると、歯にこびりつく細菌の塊の制御ということです。

少しわかりづらくなってしまいましたが、要は、お口の中の歯の汚れがしっかりとコントロール、綺麗にできているかどうかということを意味します。

ですから、プラークコントロールが良好ということは、歯磨きをしっかりと頑張っているということですし、プラークコントロール不良ということは、歯磨きができておらず、お口の中が汚いということです。

 

プラークコントロールが不良だと、むし歯や歯周病になりやすくなります。

特に歯周病治療のときにプラークコントロールはとても重要になります。

歯周病は細菌の塊であるプラークが歯ぐきに炎症を起こしている病気です。

ですので、よく歯科医院ではプラークを染め出す専用の染め出し液を使ってプラークが歯にどれだけ付着しているかをチェックします。

歯の表面を分割して、どれだけの割合で歯が汚れているかをチェックします。

歯磨きができていないところはプラークが付着しているので、染め出し液で、歯が染まっています。歯磨きができているところは染め出し液では染まっていません。

プラークを染め出すことで、普段、自分が、どこの部分がみがけていないかを確認することができます。

例えば、右利きの人であればよくあるのが、右側だけ磨いて左側が全然磨けていないといったことがプラーク染め出し液を使うとよくわかります。

他にも、歯の表側だけ磨けていて、歯の裏側、ベロ側だけ磨けていないということもあります。人それぞれ歯磨きのクセがあり、磨けていないところから歯ぐきからの出血や違和感といった症状がでやすいです。

こういったところを歯科医院で検査してもらい、プラークコントロールを良好にしていくことで、歯周病を改善し、予防していくことができます。

歯ぐきから出血したり、お口が臭ったりする場合は、プラークコントロールが不良のことが多いので、ぜひ、歯科医院に行って、自分のプラークコントロールがいいかどうかをチェックしてもらってみてくださいね。

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