歯が生え始める前に知っておいてほしいこと

みなさんこんにちは京王八王子駅前歯科の歯科医師酒井です。

妊娠中の方や、小さなお子さんがいらっしゃる方によくいただく質問のなかに「歯の生え始めに気を付けることはありますか?」というのがあります。

今回は、よくいただくご質問に加え、知っておいてほしいことをお話ししようと思います。

乳歯の生える時期と生え揃っていく順番

歯の成長速度や形というのは、骨と同様に個人差が大きいものです。もちろん平均はありますが、あまり周りの子たちと比べて過敏にならなくても大丈夫です。

まず、歯の早え始める時期としては生後6か月程度、下の前歯から生えるお子さんが多いです。ですが、あくまでも多い例をお話ししています。早い子は生後数か月で生え始める子もいますし、1歳前後にやっと生えてきたという子もいます。

また、生え始める位置も下の前歯から生える子が多いですが、生え揃っていく順番の目安としては上下関係なく前の方の歯から生え始め、奥歯に向かって生えそろっていくという認識をお持ちください。

上記した、生え始めの時期と生え揃う位置に関して、歯科への受診をしていただきたいのは、以下の場合です。

・1歳3か月を過ぎても乳歯の頭も見えていない場合

・あまりにも不順に生えてきた場合
歯は前歯から奥歯に向かって生え揃っていきます。(多少の順番の前後はあります)極端な例ですが、前歯より先に奥歯(奥の方の歯)が数本生えてきた場合などは歯科へご相談ください。

・1歳3か月を過ぎても前歯が生えてこない箇所がある
先天的に歯の種となる歯根そのものがない場合があります。歯並びに影響が出る場合があるので、周りの歯とのバランスをみて気になるようでしたら早めの受診を考えてみても良いでしょう。

乳歯の生え揃う時期と本数

乳歯は遅い場合でも3歳半までに生え揃うとされています。また、平均的には2歳半程で生え揃う子が多いようです。

乳歯が生え揃った時の本数は上下合わせて20本です。(永久歯は親知らずを入れて上下で32本)3歳半になり、お子さんの口の中を確認した際には数を確認してみましょう。目立った隙間がない場合でも、歯の本数が合わない場合は歯科医にご相談ください。

生えてきた歯の色や形に違和感がある場合

生えてきた歯がなんだか不格好だと感じる場合、歯と歯が結合してしまっている可能性があります。乳歯の場合は生えている段階では特に問題のないものです。

しかし、永久歯に生え変わる際にうまく生え変われず、歯並びに影響を及ぼす場合がありますので、生え変わる時期になる前に歯科医へ一度ご相談ください。

生えてきた歯の色が黄色みが強い、茶色い気がすると感じた場合も歯科医へ。

歯は通常、表面がエナメル質という硬い層で覆われており、歯を守っています。しかし、稀にエナメル質を作らずに歯が生えてきてしまう場合があります。

上記したように、黄色みや茶色いような色の歯はその可能性があります。エナメル質がない状態の歯はとても弱く脆くなっています。虫歯の可能性や、赤ちゃん特有の何でも入れるといった行動で歯を傷つける可能性が高くなります。

赤ちゃんの歯の色味が気になった場合はすぐに歯科医へ相談することをおすすめします。

ここまで、いくつか知っておいていただきたいことをご紹介しました。その他にも気になることがある場合は歯科にご相談ください。

京王八王子駅前歯科では、お子さんのお口の中に合わせた歯ブラシの仕方やフッ素の塗布のタイミングのご提案もさせていただきます。お気軽にご相談ください。

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