歯の神経を守る

MTA セメント治療 Mineral Trioxide Aggregate

歯の神経を残すチャンスです!

歯には神経(歯髄)というものが存在します。

虫歯が深く(エナメル質や象牙質を侵し)進行すると歯髄に達し、通常歯髄を取る『抜髄』という処置がなされます。

歯髄を取った歯(失活歯)は、感染に弱く二次カリエス(虫歯の再発)や破折はせつ(歯が割れてしまう)などになる可能性が高く失活歯は寿命が短くなるケースもあります。

『抜髄』という処置になる可能性がある歯でも、
虫歯の組織を取り除きMTAセメントで蓋をすることにより
歯髄を残し保存するという治療が可能
となりました。

もちろん全てのケースに適応されるわけではありませんが、歯の神経を残すチャンスです。

二次カリエスは、歯の表面に穴が開いた状態で、エナメル質の下にある象牙質に影響を与える病気です。予防には、適切な口腔衛生の維持が重要です。治療には、歯の詰め物や被せ物、歯の根の治療、抜歯などがあります。

 MTAセメントを歯髄温存治療サイクル 
通常なら
❶→❼の順に抜歯に至るところを
歯の神経を残し
❹’(神経を温存治療)を行うことで
❸→❹→❹’→❸のサイクルで
治療していきます!

※ MTA治療後 日にちをあけて
電気診・打診(220円かかります)を行います。

 

MTA セメントとは

歯の成分に含まれるカルシウム(二酸化ビスマス、ケイ酸ニカルシウム、ケイ酸三カルシウム、アルミン酸カルシウム、石費)を主成分とした歯科用セメントです。

 

MTAセメントのメリット

✅深い虫歯でも神経を残せる可能性がある

✅一般的治療に比べて治療回数が短くなる

歯の寿命が長くなる

✅自由診療(保険外)であるため、補綴物も二次カリエスになる可能性が低いものを選択できる


※MTAセメントを
使用した場合温存率 80~90%
使用しない場合温存率50~60%

 

MTAセメントのデメリット

✅全てのケースにおいて使用できるわけではない

✅生活反応がない場合には歯の神経を取る(抜髄)必要がある

✅自由診療(保険外)なのでコストがかかる

 

MTA セメントの特徴

 殺菌効果が高い :強アルカリ性(PH12)の性質を持ち、ほとんどの細菌を死滅させることができる。

 密封性が高い :一般的なセメントは硬化の際に少し縮まる為、隙間ができやすく、細菌の繁殖スペースを残してしまい、再発のリスクがあるが、MTA セメントは硬化時に膨張する性質があるので、隅々まで緊密な封鎖が可能となり細菌の繁殖を抑制できる。

 生体親和性が高い 生体親和性が高いことも MTA セメントの特徴で、歯に空いた穴を詰めたり、歯根の尖端部分を塞ぐなど、硬組織形成作用による周辺組織の修復が可能。

 親水性が高い :MTA セメントは親水性が高いため、多少の水分があっても問題なく適切な処置が可能。

歯科治療において完全な乾燥状態での処置は困難なので、とても重要なポイント。

 

MTA セメントで歯の神経を残す処置ができる

MTAセメント治療は、虫歯が進行して神経と血管に到達しても神経と血管が残せ、条件に合致すればMTAセメントで封鎖をして神経と血管の温存ができます。

MTA セメント治療は保険外治療です。

詳しくは料金ページをご参照ください

料金表ページはコチラ