みなさんこんにちは、京王八王子駅前歯科の歯科医師酒井です。
白い歯といえばセラミックですが、銀歯と比べると、割れやすいと前に通っていた歯医者さんに言われたけど、もろいんですか?と患者さんによく質問を受けます。
そこで今回は、セラミックの耐久性についてそれくらいあるのか、詳しく解説して行きます。
セラミックの材質について
かつて、セラミックに使われていたポーセレンという材料は、確かに、割れやすい特徴がありました。セラミック とは要は、陶材、お皿と同じような材料です。
硬いですが、割れる、もろいという性質がありました。
ですが、そのもろいという性質が改良され、ジルコニアセラミック という材料が誕生しました。ジルコニアは人工関節にも使われている材料で、強さはもちろん、陶材の特徴であった、もろさが改良されています。
そのため、今までは、奥歯にはなかなかセラミック治療は歯科医師の中には、敬遠していた方もいましたが、奥歯にもセラミック 治療が行えるようになりました。
奥歯には相当な負荷がかかる
奥歯には、体重のなんと3倍、50kgの人でもおよそ150kgの負荷がかかるのですが、それにも耐えられるようになっています。
ただし、金属の場合であれば、被せ物の厚みが薄くても強度がありますが、セラミックの場合は、厚みが必要になってきます。
ですので、セラミック 治療を受ける場合は、歯を削って厚みを出す必要が出てきます。
また、噛み合わせの歯が動いてしまって、噛み合う歯と歯の間のスペースがない場合は、セラミック の強度が確保できないこともあります。
そしてセラミック自体の耐久性はもちろんですが、歯の耐久性においても、セラミック治療は高いことがわかっています。
せっかく銀歯でブリッジ治療をしたのに、歯が歯周病になって何年かしたら、治療した歯を全部抜くことになってしまったという方が中にはいます。
これは金属には汚れがつきやすいという性質があることが一因です。
一度、虫歯になってしまった歯は、虫歯や歯周病リスクが健康な歯と比べて高くなります。
ですから、虫歯や歯周病になってしまう以前より、普段の歯磨きなどのケアに時間をかける必要があります。
一方、セラミックは金属と比べて、プラークがつきにくいため、銀歯よりも虫歯や歯周病の再発リスクを減少させることができます。歯を長持ちさせるためにも、セラミック治療は銀歯よりも優れているのです。
歯を長く、持たせる、歯の耐久性という面でも、ぜひ、被せ物をするときはセラミック治療も視野に入れてみてくださいね。