タバコや着色の強い飲み物などを摂取し続けていると、歯が黄ばんできます。
一度ついてしてしまった着色は、自分で落とすことが難しくなります。
そういう時は、歯医者(歯科医院)でクリーニングやホワイトニング、歯石除去を行なえば改善されます。
症状に応じて最適な方法がありますので、歯医者(歯科医院)さんに相談してみましょう。
タバコによる歯の黄ばみのメカニズム
歯の表面は、ペリクルと呼ばれる唾液に含まれるうすいタンパク質でコーティングされています。
このぺリクルは、食後の強い酸や熱い食べ物・冷たい飲み物の刺激から歯を守っています。
ところが、ペリクルはタバコに含まれるタールと結びつく特性があるのです。
これがヤニ汚れです。
ヤニ汚れは直ぐに歯を磨けば落ちる
実は、このヤニ汚れは、数時間以内であれば、 ぺリクルとタールの結びつきは弱いので普通に歯ブラシをすれば取れます。
ところが、長時間放置してしまうとぺリクルとタールは絡み合って歯の表面にしっかりとこびりついてしまいます。
こうなってしまうと、個人の力ではそう簡単に落とすことができなくなってしまいます。
歯医者(歯科医院)で行うヤニ取りとは
歯医者で行われているヤニ取りとケアには、「クリーニング」・「ホワイトニング」・「歯石除去」の3種類があるります。
その3つの特徴と違いをご紹介していきます。
①クリーニング
クリーニングとは、その名の通り歯のお掃除の事です。
しかし、コーヒーや紅茶などのステイン汚れ・着色は落ちるのですが、たばこのヤニは完全に取り除くことは難しいです。
また、ホワイトニングとは違い、元々持っている歯の色に戻すことは出来ても、白くすることを目的とはしていません。
②ホワイトニング
ホワイトニングは、薬剤を使って歯を白くすることです。
クリーニングとセットで行うことでヤニ汚れはかなり落とすことは出来ます。
さらに、元の歯の色以上に白くすることもできるので、一番効果を感じて頂けるのではないでしょうか。
使用の薬品濃度や塗布する時間によっても異なりますが、稀に知覚過敏になる方がいらっしゃいます。
しかし、これは一時的なものなので、少し時間をおけば改善するので心配はいりません。
③歯石除去
ヤニだけでなくヤニの上についている歯石を取る必要があるかもしれません。
歯石とは、歯の周りで細菌が唾液中のミネラル成分と結びつき、石のように固くなったものです。
歯石は、たくさんの穴が開いているので、その穴で菌が繁殖し、歯や歯茎を攻撃してしまうのを防ぐために、歯石の除去を行います。
保険適応でヤニ取りができるのか
保険のルール上、ヤニ取りを保険適応にできるのは「病気の治療を前提」としているもののみです。
そのため、着色除去のみが目的のものでは、保険が使えないというわけです。
保険適応とされるのは、歯周病治療の一貫としての「歯石除去」や「歯のクリーニング」になります。
歯周病の検査後、除去が必要と診断とされれば保険適応となります。
保険適応外(自由診療)でのヤニ取り
保険を使わないで自費治療で受けるヤニ取りは、上記でも記載した「歯周病などの病気の治療」以外のもの全てが当てはまります。
ホワイトニングは、全て保険適応外(自由診療)の扱いとなります。
歯医者(歯科医院)でヤニ取りをする場合にかかる時間
治療にかかる時間は、1回につき30分程度です。
長くても1時間あれば終了するのが一般的です。
歯医者(歯科医院)でヤニ取りをする治療方法
歯石除去の時は、超音波スケーラーという機械を使って落としていきます。
着色除去には、ラバーカップやチップなどの専用機器を用いて歯の表面を磨いて着色を除去します。
ホワイトニングは、当院の場合はホームホワイトニングをお勧めしております。
歯医者(歯科医院)でヤニ取りをする頻度について
歯石や着色は、時間が経てば再び付いてしまうものなので、半年に1回ペースで行う事をお勧めします。