Perio Cam-J
位相差顕微鏡
お口の中を「見える化」する検査

当院では、タカラベルモント社の「Perio Cam-J(位相差顕微鏡)」を導入しています。
この機器を使うと、歯垢(プラーク)の中にいる細菌を生きたまま観察でき、その量や動きをモニターで一緒に確認することができます。
「自分の口の中にこんなに菌がいるんだ!」と実際に目で見ることで、日々の歯みがきや定期的なクリーニングの大切さを、より実感していただけます。
なぜ導入したの?
✔ 治療やクリーニングの効果をBefore-Afterで確認できる
✔ 妊婦さんやお子さんも、X線を使わずに状態がわかる
たとえば、歯石除去やPMTC、3DS(細菌コントロールを目的とした方法)などの処置をしたあと、
もう一度顕微鏡で観察すれば、ケアの成果が画面上で見えるのです。
これは、患者さんと一緒にゴールに向かって進む上で、とても心強いツールです。
位相差顕微鏡ってどんな機械?
Perio Cam-Jは「高輝度グリーンLED」と「高画質CCDセンサー」を搭載しており、輪郭がぼやけやすい細菌もくっきり映し出します。
最大約3,800倍まで拡大でき、普段は見られない細菌の動きがはっきりとわかります。

検査の流れ
-
- 1プラークを少し採取
- 歯ぐきや歯の表面から、ほんの少しだけ歯垢を取ります。
-
- 2モニターで観察
- 細菌の動きや数を一緒に確認します。
-
- 3説明とアドバイス
- 現在の状態やケアのポイントをお伝えします。
-
- 4ケアを実施
- 歯石除去、PMTC、3DSなど必要に応じた処置を行います。
-
- 5再チェック
- 後日また顕微鏡で観察し、変化を比べます。
✔ 口臭が気になる
✔ 定期クリーニングの効果を確認したい
✔ 妊娠中やお子さんで、レントゲン以外の方法で口の中を見てみたい
よくあるご質問
Q
痛みはありますか?
+
A
歯垢をほんの少し取るだけなので、痛みはありません。
Q
どのくらいの頻度で行いますか?
+
A
初回の状態確認後、必要に応じて再チェックします。
Q
これをやれば歯周病は治りますか?
+
A
顕微鏡はあくまで「見える化」のための道具です。歯石除去や日々のセルフケアと組み合わせることで、改善を目指します。
INTERVIEW
酒井院長インタビュー
位相差顕微鏡について
自分の口の中を「見る」ことが、
予防の第一歩です
歯周病や虫歯の原因になる菌は、目で見えないので実感しにくいですよね。
治療やクリーニングをしても、『本当に良くなっているのかな?』と不安に思う方も多いです。
そこで、菌を生きたまま観察できる位相差顕微鏡を導入しました。
画面で動く細菌を一緒に見ながら説明できるので、現状や改善の様子がはっきりと分かります。
── 実際に見えると、患者さんの反応はどうですか?
皆さん、『えっ、これが自分の口の中?』と驚かれます。
でも同時に、『もっときれいにしよう』という気持ちになるんです。
口の中の状態を“知る”ことは、セルフケアのやる気アップにつながります。
私たちが行う歯石除去やPMTCなどの処置の効果も、Before-Afterで確認できるので、成果が実感しやすいですね。
歯ぐきが腫れやすい方や口臭が気になる方はもちろん、
妊婦さんやお子さんにも向いています。
レントゲンを使わずに状態が分かるので、被ばくの心配もありません。
定期的に使うことで、日々のケアが本当に効果的かどうかを一緒にチェックできます。
── 最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。
歯や歯ぐきの健康を守るには、毎日のケアと定期的なチェックが大切です。
その“チェック”をもっと分かりやすく、もっと身近にしたのが位相差顕微鏡です。
ぜひ一度、ご自身のお口の中を見てみませんか?
見える化することで、予防の意識も大きく変わりますよ。
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