虫歯の一般的な治療の流れ

みなさんこんにちは、京王八王子駅前歯科の歯科医師酒井です。

冷たいものを食べると歯がしみる、歯に穴があいて臭いがする、痛い、そんな虫歯治療ですが、虫歯治療ってすごく痛いイメージが強いですよね。

また実際、口の中は見ることができないので、歯医者さんにどんなことをされているのか不安という方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、虫歯治療の一般的な流れについてご紹介します。

一般的な歯科治療の流れとは?

ここでは虫歯は、神経まで虫歯菌が及んでいない状態の虫歯の治療を説明していきます。

専門用語では、C2と呼ばれる状態の虫歯の治療の流れについてご紹介していきます。

歯は主に3層構造になっています。一番外側のエナメル質、エナメル質の内側にある象牙質、そして歯の中央にある神経です。

虫歯は一番外側のエナメル質にのみ限局していればC1と呼ばれます。エナメル質からさらに虫歯が広がってしまって神経まで及ばない虫歯をC2と呼びます。

一般的に患者さんの訴えを聞いてから、歯科医が診察を行います。そして、まずは視診で虫歯の状態をチェックします。

この際に、虫歯のある歯に風をかけたり、水をかけたり、少し押してみたりして、虫歯がどこまで広がっているのかを診ます。

多くの場合はこれにレントゲン写真を撮影して、どこまで虫歯が広がっているのかを確認します。

歯科医師は虫歯の状態をしっかりと把握してから診断を行います。

そして虫歯の状態がエナメル質、もしくは象牙質までの状態であれば、歯を削って詰め物を行います。

基本的には、エナメル質だけの虫歯であれば削ってもそこまでしみないのですが、象牙質に及ぶ虫歯や神経にかなり近接している虫歯であれば麻酔の注射を行います。

痛みの感じやすさは、虫歯の状態が神経ギリギリでも痛みを感じにくい人もいれば、しみにくい小さな虫歯でもとても歯がしみて痛い!という患者さんもいらっしゃいます。

患者さんの状態に合わせて麻酔の注射を行って歯を削っていきます。そしてしっかりと虫歯を除去していきます。

虫歯を取り除いてからの処置について

虫歯を除去したら、虫歯の治療のパターンは主に2つあります。

1つはコンポジットレジン充填といって白い詰め物で治す治療です。1回の治療で終えることができます。

もう1つは、インレー修復、いわゆる銀歯です。銀歯の場合は削った状態でさらに銀歯がハマって取れないように形を削り込みます。

そして歯の型をとります。次の治療で銀歯をつけてもらって治療が終わるので最低でも治療は2回かかります。

虫歯治療はこういった流れで行っていきます。

もちろん、患者さんの痛みの状態や虫歯の状態によって治療回数が異なることがありますので、虫歯治療を受ける前にしっかりと治療を受ける歯科医院で説明を聞いて治療を受けてくださいね。

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