歯医者の治療範囲とは。唇や顎(あご)は?

みなさんこんにちは、京王八王子駅前歯科の歯科医師酒井です。

歯医者さんは、歯の治療しかしないと思っていませんか。

実は、歯医者さんは歯の治療だけ治療するのではありません。

歯医者さんは歯だけでなく、唇やあごまで治療を行うことができます。

意外と知られていない、歯医者さんの治療範囲について、詳しくご紹介していきます。

そもそも歯医者さんは、お口のお医者さんです

歯医者さんは、食べる機能に関する病気全般は治療します。

例えば、お子さんが転んでしまって、唇を切ってしまうことがあります。

そのとき、必要に応じて、切れてしまった唇を歯医者さんは縫うことがあります。

皮膚科でも、もちろん、唇を縫うことができますが、転んで、唇を怪我してしまった場合、歯がかけていたり、歯が折れてしまうことが同時に起きています。

ですから、唇を怪我してしまった場合、歯医者さんを受診して、歯はもちろん、唇もしっかりと診察してもらいましょう。

歯医者さんは歯の治療以外にも顎や舌の疾患にも関係があります

そして意外と驚かれるのが顎です。一般の歯科医院で行うことはあまりありませんが、下の顎の骨が大きく成長してしまって、受け口になっているような顎変形症という病気や、交通事故などで顎の骨が折れてしまった場合、歯医者さんである口腔外科医が、あごを切ったり、削ったりする手術を行います。

というのも、顎の位置がずれてしまった場合、噛み合わせが大きく変化してしまいます。

確かに、骨の手術なので、整形外科の先生でも手術することができます。

ですが、噛みあわせのことまで考えて手術することは非常に困難です。

顎の骨は人の体の中で唯一、歯が生えてくる、特殊な骨だからです。

こういった考え方から、歯医者さんは、お口の機能に関する、お口の中はもちろん、唇や、顎の骨まで治療範囲となります。

また口腔がんと呼ばれるガンの治療も、口腔外科で手術を行います。

口腔がんは舌や頬っぺた、歯茎などに発生するがんで、進行すれば顎の骨まで広がります。

がん治療の場合は、一般の歯科医院ではできませんので、大きな病院を紹介します。

一般の歯科医院では、口腔がんを早期発見する役割を担っています。

ただ、一般の歯科医院では、転んで、骨折まで伴うような外傷では対応できないことがあります。

お子さんが転んでしまって、唇や顎を怪我してしまった場合は、まずは一般の歯科医院を受診し、対応できるかどうか、歯科医に判断してもらって、必要に応じて、近くの対応できる病院を紹介してもらいましょう。

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