むし歯の都市伝説 絶対にやらないでほしい民間療法

さて、今では歯医者さんもとても優しくなって、歯医者さんが怖いというイメージがだいぶ払拭されつつあります。

それでもやはり、歯医者さんでの独特な歯を削る音、キーンという音はどうしても患者さんには恐怖心をあおってしまいます。

そのため、どうしても歯医者さんが怖くて、治療を受けたくないという方も多いです。

歯医者さんが怖いから、自分でインターネットを使って、調べた治療法を試しても結局、痛みがよくならず、今日、歯医者さんに来るのを決意しました、と言って来院される方もいます。

そんな患者さんから聞いた、やらないでほしい民間療法についてご紹介していきます。

正露丸を虫歯に詰める

むし歯の痛みで代表的なのが、「正露丸」です。正露丸をむし歯の穴のところにつめて、痛みを軽減するというやり方です。これは、正露丸に含まれるクレオートと呼ばれる成分が、神経の痛みをおさえる作用があるため、広がったとされる民間療法です。

ただし、これでむし歯が治るわけではありません。むし歯はしっかりとむし歯菌に感染した歯を除去して、むし歯に再度、なりにくいように、銀歯や白いつめもの、CRといった治療をしていかないと、どんどんむし歯は進行していきます。

またむし歯の進行度によっては、正露丸をつめることで、激痛になることもあります。むし歯の進行が神経にまで達したばかりだと、正露丸をつめることで、歯に激痛が走ることがあり、かえって、その後のむし歯治療に悪影響を及ぼすことがあります。

痛みが強くなってしまうと、歯への麻酔が効きにくくなってしまい、治療がしっかりとできないこともあります。こういったことから、正露丸をつめるのはあまりおすすめできません。少しでも歯に違和感を感じた時点で、すぐに歯医者さんを受診しましょう。

虫歯をアルコール消毒をする

また別の患者さんでは「アルコール消毒して、むし歯を治そうとした」といった方もいました。

ビールや焼酎というのはアルコールですが、酸性度の高い、飲み物です。消毒効果よりもむし歯を悪化させてしまう作用の方が強いです。

さらにアルコールは血流を促進させてしまう効果があります。

痛みが急性期のとき、ズキンズキンとした痛みのときにアルコールを飲んでしまうとどうなってしまうと思いますか??さらにズキンズキンとした痛みが増強されてしまいます。

ですので、歯が痛いというときにはアルコールを飲んで消毒しようといったことは絶対にやらないでください。

何よりも歯が痛くなったら、できれば痛くなる前から予防で歯科医院を受診するようにしましょう。

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